水中ワイヤレス給電で 人類を1歩前へ

最近では、100円ショップでも販売されるなど一般的になってきた、スマートフォンのワイヤレス給電。この技術は、電気自動車や各種ロボットなど、様々なところへ応用が広がると予想されている。地上での普及に伴い、海や水中への展開が考えられる。特に、導電性のある水への接触・浸透は電子機器にとって故障の原因となりやすく、ワイヤレス給電が解決できる課題が多い。
マイクロ波帯の磁場と電場のスペシャリスト
アカデミアと産業界でキャリアを積む中、一貫してマイクロ波帯の磁場および電場などの領域で研究を進めてきた粟井氏。教員時代最後に勤めた龍谷大学で取り組んだワイヤレス給電の可能性に惹かれ、株式会社リューテックを設立。そのまま同大学のインキュベーションオフィス「REC」に入居した。起業後も、アカデミアでの研究発表を続け、水中ワイヤレス給電に関して2014年度電子情報通信学会論文賞受賞を受賞している。
水中ワイヤレス給電を可能にする 2つの世界初技術
電気は直流と交流に分けられるが、ワイヤレス給電は交流を用いる。粟井氏が取り組んだもののひとつは「水中電界結合方式」で、コンデンサと同じ原理の電界結合方式を水中で利用可能にしたものだ。現在では、水面を動くモーターボートに、水底にひいた1本のエナメル線からワイヤレス給電して動かすなどの試作が完成している。また、この技術をもう一歩進めたものが、「水中導波路」だ。これを粟井氏は「水ファイバ」と呼称しており、文字通り水を導電体として、水が入ったパイプなどを用いて、信号や電力を供給できる。例えば、バッテリーなしの小型AUVに常時給電しながら、水道管内検査をさせるなどの応用が考えられる。
水関連の連携先開拓と後進の育成に邁進
電気は直流と交流に分けられるが、ワイヤレス給電は交流を用いる。粟井氏が取り組んだもののひとつは「水中電界結合方式」で、コンデンサと同じ原理の電界結合方式を水中で利用可能にしたものだ。現在では、水面を動くモーターボートに、水底にひいた1本のエナメル線からワイヤレス給電して動かすなどの試作が完成している。また、この技術をもう一歩進めたものが、「水中導波路」だ。これを粟井氏は「水ファイバ」と呼称しており、文字通り水を導電体として、水が入ったパイプなどを用いて、信号や電力を供給できる。例えば、バッテリーなしの小型AUVに常時給電しながら、水道管内検査をさせるなどの応用が考えられる。
滋賀テックプランター vol.04 (2020年4月 発刊)

エナメル線によるボートへのワイヤレス給電