滋賀をデータサイエンスの聖地へ地元企業、学生と共に目指す未来を創る

チーム名
合同会社mitei
代表者
井本 望夢 [代表]
参加
第6回滋賀テックプラングランプリ
受賞
パナソニック アプライアンス社賞

私達の生活のなかでも、AIの活用が当たり前になってきたが、いざ自分でデータを扱い分析しようと思ったとき、どのようにすればよいのだろうか。誰でも自由にデータサイエンスを扱うことができ、データから新たな価値を創造できる世界を目指し、滋賀大学発ベンチャーとして2020年に合同会社miteiを立ち上げた井本氏の挑戦を追った。

中小企業や学生と共に実現する データサイエンス時代

 勘や経験のみでなく、県内中小企業が当たり前のようにデータを活用できる世界を実現したいと話す井本氏。日本で初めてデータサイエンス学部を設置した滋賀大学で学び、2020年に大学発ベンチャーとして合同会社miteiを設立した。学生時代に統計学や情報学、そしてデータを生かした価値創造手法について学んできた中で生まれた、データサイエンスが大企業による大企業のためのものではなく、もっと地元企業が活用できるようになることで、多くの現場の課題が解決できるのではないだろうかという想いが創業のきっかけだ。また、同じ滋賀大学で学ぶ学生たちが活躍できる場が限られているという現状に対して、その選択肢を増やすことも目的の1つだ。産業界と研究者、学生が世代や立場を超えて、データサイエンスを通して課題解決を推進し、共に育っていく循環を滋賀から生み出そうという狙いがある。

現場の声を聞き、共に分析、成長していく

 中小企業のマーケティング支援や業務効率化、さらにはアカデミアの研究者のデータ分析など、企業や研究者個人に寄り添ったデータ分析を行うことがmiteiの強みだ。データ活用のニーズが増えている一方で、コストや知識の面で、取り組みにくい現状に対して、これらのハードルを下げて、データ活用の導入を促進している。例えば、倉庫業を営む地元企業とは、倉庫の使用状況を可視化し、利用頻度別のヒートマップを作成、配置換えや管理方法の改善を行い、作業の効率化や従業員の負担軽減を実現した。さらには、数か月先の倉庫の占有率を予測することで、経営者の感覚を数値化する取り組みにも挑戦している。現在、県内を中心に約30社の課題に向き合っているが、学生も積極的に受け入れており、共に課題解決に挑む県内企業を幅広く募集している。

滋賀からデータ活用の最初の一歩を踏み出す

 2021年には、滋賀銀行が主催するニュービジネス奨励金「しがぎん野の花賞」においてタカラバイオ賞を受賞、滋賀発成長産業発掘・育成コンソーシアムが主催する第6回滋賀テックプラングランプリではパナソニック アプライアンス社賞を受賞した。テックプランターの活動を通して、地元企業のみでなく、大企業の研究所やアカデミアの研究者とも新たなテーマに取り組み出したという。研究者にとっても、日々取り扱うデータをどのように分析、統合していくのか、中小企業と同様に、より効果的なデータ活用手法を求めていた。滋賀県でデータ活用を活発化させて、県外からも滋賀に来るような、滋賀県をデータサイエンスの聖地にすることを目指す井本氏。共にこのビジョンを共有しながら、データ活用の第一歩をmiteiとともに歩み出してみてはいかがだろうか。

滋賀テックプランター vol.06 (2022年7月 発刊)

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